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うつ病発症まで

うつ病

今回は管理職に昇格してからうつ病発症までについて書きたいと思います。

この記事を書いた人:Eikou

プラントの運転管理課長となり1年程は大きなトラブルも無く仕事をすることができ、やりがいも感じていました。ただうつ病と診断された後に自分の仕事内容を振り返ってみると、課長としての成すべき役割を果せていなかったことに気が付きました。

マネジメントとは

組織の目的・目標を達成するために、その組織が利用できるあらゆるヒト・モノ・カネ・時間・情報などを創造的に活用することによって、成果を最大限にあげること

1.著者名:JMAMマネジメント教育研究会
2.出版年:2020年10月10日
3.タイトル:基本がわかる/実践できるマネジメントの基本教科書
4.発行所:日本能率協会マネジメントセンター
5.引用した文書が書かれているページ:19ページ

組織の目的・目標』に対しては
課としての具体的・定量的な目的・目標を設けていなかった。

その組織が利用できるあらゆるヒト・モノ・カネ・時間・情報などを創造的に活用』に対しては
部下に仕事を任せ進捗管理に重点を置かなければならないところだが、仕事を任せることができず自分で仕事を抱え込んでしまっていた。

うつ病発症まで

課長としてプラント運転管理の判断を成り行きでこなしていたため大したスキルが身に付くこともなく、徐々に課長としての責任の重さを自覚するとともに求められるスキルに対して、自分の力量不足を痛感することで不安ばかりが大きくなっていきました。

特に以下の部分において、大きな不安を日々感じてました。

  1. トラブル(設備トラブル・災害など)が起こる
  2. 復旧に向けた初期対応を実施するが、設備に対する知識がないため明確な指示が出せない(自信を無くす)
  3. トラブルの原因究明と再発防止策の検討を行わなければならないが、部下に任せることができず自分で対応しようとする
  4. 設備に対する知識不足によりトラブル時に明確な指示・判断が出せないことから、設備トラブルが起こることを恐れ自分で日常的に監視するようになる
  5. 日常監視に注力することで業務量が増え、原因究明と再発防止策の検討・実施は後回しに
  6. 同様なトラブルが再発もしくは別のトラブルが起こる

 

その結果、以下のような症状が出てきました。

  1. 常に仕事のことを考えるようになる
  2. 設備トラブルの夢をみる
  3. 朝、目覚めると全身汗だくになっている
  4. お財布をポケットに入れたまま洗濯するなど、小さなミスが増える
  5. 食欲不振(体重 -5kg)
  6. 人の話が頭の中に入ってこない・理解できない
  7. テレビを観たり、お風呂に入ることも面倒になる

 

上記の症状がで始めた頃から、自分が抱えている悩み・不安について家族や上司に相談をしました。「まずは部下に仕事を任せるように」とアドバイスをもらいました。ところが、聞き入れようとせずこれまで通り仕事をしていました。

特に妻からの助言については、仕事の内容も分からないのに何を言っているんだ。と聞く耳すら持っていませんでした。

この頃には人のアドバイスを受入れ、実行する余裕も失っていました。いよいよ会社に行く気力も無くなり、妻に心療内科を受診するよう勧められました。しかし自分は正常だという根拠のない思いがあり、最初は受診することに抵抗していました。ただ症状は悪化する一方だったため、心療内科を受診することにしました。

心療内科を受診した結果、うつ病と診断されました。診断書を発行してもらい上司に診断結果を報告し休職となりました。

まとめ

私自身は、症状が重症化する前に休職することができ運が良かったと思います。心療内科の受診を勧めてくれた妻に心から感謝します。

プラントの運転管理課長としての反省点は、以下になります。

  1. マネジメントとは何かを理解する
  2. 課としての目的・目標を明確に言語化して、課全体で取り組んでいく
  3. 身近な人(特に家族)の助言には傾聴する

 

今後は、うつ病になった事には何かしらの意味があると受け止め、今後の歩み方について考えていきたいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

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